プロンプトチェイニング(prompt chaining)とは、LLM アプリケーションを構築するためのパターンの一つで、タスクを一連の サブタスクに分割し、各サブタスクをそれぞれ専用のプロンプトまたはモデル呼び出しが担い、各ステップが前のステップの 生成物に対して処理を行い、最後に結果を統合するものである。Anthropic は 効果的なエージェントの構築 に おいて、これを本番環境のエージェント型システムで見てきた組み合わせ型のワークフローの一つとして提示し、プロセスを 軌道に乗せておくために、任意の中間ステップにプログラムによるチェック — 「ゲート」 — を置けると付け加えている。 開発者 phodal による中国語のエージェント構築の概説は、同じ考え方を複雑な問題を体系的に分解する方法として説明し、 プロンプトルーティング と対をなすものとして扱っている。すなわち、リクエストをルーティングできるようになれば、 複雑なリクエストをチェーンに分割できる、というのである。

用法

2 つの説明は異なる利点を強調している。Anthropic はこのパターンをトレードオフとして捉えており、各 LLM 呼び出しを より易しいタスクにすることで、レイテンシの増大と引き換えに精度を得るものだとしている。その例は、マーケティング コピーを生成してから別の言語に翻訳すること、そして文書のアウトラインを書き、それが一定の基準を満たしているかを チェックしてから、そのアウトラインに基づいて文書を書くことである。

phodal の概説はこれをモジュール性として捉えている。各サブタスクは 1 つの段階に集中し、どのサブタスクも必要に応じて 書き直したりプロンプトを差し替えたりでき、後段のプロンプトは前の段階が生成したものに応じて調整できる。その例は、 プロダクトマネージャーのアイデアを 4 つの段階を経て要件にするものである — アイデアと初期要件を集める、要件の ロジックと機能の優先順位を整理する、暫定的な要件文書またはタスクリストを起草する、要件を正式な文書として確定する — そして各段階は異なるプロンプトやサブエージェントが担うことができ、たとえば最初の段階には検索能力を持つエージェントを 充てられる。

適用される場面

どちらのソースも、これをステップがあらかじめわかっている場面に位置づけている。Anthropic は、タスクを固定された サブタスクへと容易かつきれいに分解できる場合に理想的だと説明し、phodal は、一部のステップを省略できる固定された フローを持つプロセスに適していると説明している。これは、タスクの開始前に分解がわかっていることを前提としている。 Anthropic が述べるコストはレイテンシであり、タスクが複数の逐次的な呼び出しに分散されるためである。

このパターンの位置づけは、測定ではなく実務家の説明に依拠している。Anthropic はこれを、エージェントを構築する チームの間で観察したパターンとして提示し、phodal は開発者にエージェントの構築を教える研修から引き出した教材として 提示している。

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