「プロセス全体」ビジョンは、コードを超えたエージェント型ソフトウェアエンジニアリングに向けて:ビジョン、価値、語彙の枠組み で提案された予備的なフレームワークであり、エージェント型ソフトウェアエンジニアリング(SE)を、コーディング活動だけでなく SE ライフサイクル全体を中心に組み立てるためのものである。このビジョンは 5 つの高レベルな中核領域に及び、人間とエージェントのアクター(単一のエージェントまたはマルチエージェントシステム)が、さまざまなレベルの AI エージェンシーで活動において協働しながら、それらに反復的に取り組む。AI エージェンシーのレベルは、人間の制御下に保たれるスライダーとして描かれている。論文はこれを、決定的なエージェント型 SE プロセスモデルとしてではなく、予備的な「最初の概観(first look)」として提示している。

用法

このビジョンは 5 つの領域を扱い、各領域は関連する活動、アクター、成果物(AAA)にまたがる。エージェント型 SE の倫理的整合(Agentic SE Ethical Alignment):ミクロ(プロジェクト、企業)とマクロ(ドメイン、地域、国、国際)の両方のレベルにおける、安全な AI に関する法律や規制との整合。AI の能力、エージェンシー、そして社会に大規模な影響を及ぼす可能性が増していることを踏まえ、新たに設けられた、最初かつ中心的な領域として導入されている。エージェント型要求工学(Agentic Requirements Engineering):顧客、ユーザー、分野の専門家からのインプット、品質要求、連鎖する倫理的要求といった、ソフトウェア要求に関わる事柄。エージェント型設計(Agentic Design):アーキテクチャ、UI、UX、人間の利益と公平性のための設計といった、ソフトウェア設計に関わる事柄。エージェント型開発(Agentic Development):ソフトウェアのコードの設計、作成、テスト、レビュー、修復。論文は、この領域が Structured Agentic Software Engineering(SASE) や AIDev といった新たなビジョンやデータセットによってすでに先行していると述べている。エージェント型運用(Agentic Operations):デプロイ、保守、運用(例:Ops/DevOps/DevSecOps)。論文は、これらの領域の説明は高レベルなものであり、関連する研究課題、シナリオ例、具体的な課題も含め、各領域の専門家と協力して肉付けする必要があると記している。

関連用語

エージェント型 SE のための CRAFT 価値と原則, Structured Agentic Software Engineering(SASE)