DMM は、この wiki ではツールのベンダーとしてではなく、AI 駆動開発の実践を採り入れている企業として登場する。ここに記録している内容は同社の開発者ブログへの投稿に基づいており、それは 1 つのグループの内側から書かれたものである。したがって、そこから言えるのはそのグループが自らの組織をどう説明しているかであって、外部からの評価ではない。
この投稿が報告している組織レベルの状況は、2025 年が DMM 全体で AI エージェントの導入が急速に進んだ年であり、AI エージェントによるコード生成が増え、その結果としてコードレビューの負荷が急激に高まったというものである。この負荷の高まりが、そもそもこのグループがレビューの自動化に取り組んだ理由として挙げられている。
背景
この投稿は、自らの取り組みを DMM のプラットフォーム開発本部で推進されている AX(AI トランスフォーメーション)戦略の中に位置づけている。著者の所属するグループについては、AI を活用した生産性向上を推進しており、週次の AI 分析会や Findy Team+ の活用といった実践を通じて AI 活用の文化を根付かせようとしてきたと説明している。
また投稿は、このグループが AI の導入を生産性へと結びつけることに壁を感じていたこと、そしてその原因をコードレビューの自動化を通じて改めて見つめ直したことも報告している。
活動・製品
投稿の書き手が属するグループであるユーザーレビューグループ(URG)は、DMM でユーザーが投稿するレビューを処理するシステムを開発しており、投稿はそのプラットフォームが品質とスピードの両立を常に求められていると説明している。
このグループが構築した 2 つの AI システムが、それぞれ異なる成熟段階にあるものとして紹介されている。1 つ目はコンテンツモデレーションのための自動承認システムで、投稿されたレビューを AI が分析し、禁止語やルール違反を判定する。投稿によれば、このシステムは本番環境で稼働しており、全レビューの 60% 超を人手を介さずに自動承認し、承認までの時間を 1〜3 日からおよそ 10 分にまで短縮した。2 つ目は、2025 年 7 月に Claude Code Action を使って構築したプルリクエストの自動承認の仕組みで、投稿は技術的には機能したもののチーム内に定着することはなかったと報告している。その経緯については AIが教えてくれたコードレビューの本質 ― 意図共有という学び ― に記載している。