この論文は、ゲーム、コンパイラ、API といった外部環境と相互作用する目標駆動型エージェントとして大規模言語モデルを用いる際の限界を扱っている。従来の強化学習は大量の訓練サンプルと高コストなファインチューニングを必要とするため、試行錯誤から素早く学習することが難しい。論文は、モデルの重みを更新するのではなく言語的フィードバックによって言語エージェントを強化するフレームワークである Reflexion を提案している。
Reflexion エージェントは、タスクのフィードバック信号について言語で振り返り、得られた振り返りのテキストをエピソード記憶バッファに保持し、それを以降の試行でより良い意思決定を行うために用いる。著者らは、逐次的意思決定、コーディング、言語推論のタスクにわたってこれを評価し、ベースラインのエージェントに対して大幅な改善を報告している。
要点
- このフレームワークは、重みの更新やモデルのファインチューニングではなく、言語的フィードバックによってエージェントを強化する。
- エージェントはタスクのフィードバック信号について言語で振り返り、その振り返りのテキストをエピソード記憶バッファに保持して以降の試行の指針とする。
- このフレームワークは、さまざまな種類(スカラー値または自由形式の言語)と出所(外部、または内部でシミュレートしたもの)のフィードバック信号を受け付ける。
- 著者らは、逐次的意思決定、コーディング、言語推論のタスクで、ベースラインのエージェントに対する大幅な改善を報告している。
- HumanEval コーディングベンチマークでは、pass@1 正解率 91% を報告しており、論文がそれ以前の最高水準とする GPT-4 の 80% を上回っている。
- 論文には、異なるフィードバック信号、フィードバックの取り込み方法、エージェントの種類についてのアブレーションと分析の研究が含まれている。
補足
この論文は 2023 年 3 月 20 日に arXiv に初投稿され、2023 年 10 月 10 日に最終改訂された(第 4 版。コメントによればいくつかの実験が追加されている)。Artificial Intelligence、Computation and Language、Machine Learning の分野に分類されている。